私たちの足元の地盤は,土粒子が集まったものです.ひとつひとつはバラバラでも巨大な構造物を支えています.土粒子が集まると間隙ができ,水や空気は通ることができますが,河川堤防やアースダムは水の漏出を防ぐ地盤構造物です.一方で,過剰な降雨や増水によって,土砂崩れや堤防の決壊が起こることもありますし,地震時には,液状化による地盤沈下も起こります.土粒子とその間隙に存在する水や空気を含めて,地盤材料と言いますが,地盤材料は土粒子,水,空気の構成割合によって,強度や透水性などが変化します.私自身,1995年の阪神大震災を経験し,地盤材料でできた構造物の強さも問題点も,目の当たりにしてきました.私たちの研究室では,地盤材料の力学特性を明らかにし,防災だけでなく環境問題にも適用できるような技術について研究しています.
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