学修・教育到達目標
みなさんが社会に貢献できる人材に育ってもらえるよう、学科では次のような教育目的と学修・教育到達目標を設定しています。カリキュラムの編成もこれらにもとづいて行っていますので、みなさんもこれを理解し、みずからも努力を積み重ねてほしいと思います。
教育目的(当科の目指す技術者像)
「愛と自律ある人材」、「技術者としての知識・技術の習得に努め、専門知識を通じて社会に貢献できる人材」、「技術者としての社会的責任の自覚として環境と社会に関心を持ち、問題解決に寄与できる人材」を柱とした以下の6項目を満たす技術者の育成を教育目的としています。
- 1.
-
愛と自律ある人材
- 1-1
- 人を愛し、人から愛され、信頼される人材(大学の共通目的)
- 1-2
- 創造性に富み、困難に立ち向かう勇気を持ち、生涯学び続ける人材(創造性、自律性、生涯学習と倫理観)
- 2.
-
技術者としての知識・技術の習得に努め、専門知識を通じて社会に貢献できる人材
- 2-1
- 社会基盤整備に携わる技術者に成長する上で基礎となる理論から応用まで幅広い専門的知識を持った人材(専門知識)
- 2-2
- 国土・地域の風土を理解し、歴史を大切にするとともに、新しい国土・地域づくりを住民とともに創造する視点をもった人材(地域への貢献)
- 3.
-
技術者としての社会的責任の自覚として環境と社会に関心を持ち、問題解決に寄与できる人材
- 3-1
- 地球環境から身近な生活環境まで、幅広く環境・生態について理解し、責任を自覚できる人材(環境に対する責任)
- 3-2
- 人類の幸福・福祉について、自立して解決に貢献することができる問題意識・知識・解決能力を持つとともに、社会の中で協同して問題解決できる人材(社会に対する責務)
学修・教育到達目標
「教育目的」であげた6つの項目の背景には、「習得あるいは配慮すべき分野・テーマ」と「技術者として求められる人格・性格形成」の2つがあります。「配慮すべき分野・テーマ」には技術者として必要な基礎的・応用的な技術だけでなく、社会的責任や社会的ニーズに対応するための福祉的観点、また、地球や環境に対する責任を自覚するための環境的観点が必要です。
また、「技術者として求められる人格・性格」としては、人々に信頼される「信頼感」や社会的責任を自覚できる「責任感」が求められます。また、自らが自律して学習、研究、活動できる「自律性」や多くの人々と協同で事業をすすめるための「協調性」、さらには、時代や社会に対応し新たなものを構築していくための「創造性」などが重要です。
以上の観点をカリキュラムとして実現するために、以下のような(A)~(K)の11項目の学修・教育到達目標を設定しています。
- 1.
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基本的思想と基礎力
- (A)
- 社会、環境に関心を持ち、自らのあり方を考え、社会奉仕・社会貢献を行うことができる
- (B)
- 倫理を重んじ、情熱と勇気のある自立した技術者として必要な資質を身につける
- (C)
- 時代変化に対応して生涯、自主的に学習を継続できる
- (D)
- 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめることができる
- 2.
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幅広い知識と技術力
- (E)
- 数学および自然科学に関する知識とそれらを応用する能力を身につける
- (F)
- 建設技術者として必要な専門的知識とそれらを応用する能力を身につける
- (G)
- 住環境から地球環境まで幅広い分野に関心を持ち、自らが行えることを実行できる
- 3.
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創造力・総合力
- (H)
- 社会基盤を計画・設計する際、多角的な専門知識および独創性をもって具体的な形を作り上げることができる
- (I)
- 社会、環境に対して地球的視点から多面的に課題を抽出し、種々の科学、技術および情報を用いて、総合的に解決できる
- 4.
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コミュニケーション力
- (J)
- 国内外で論理的な記述、口頭発表、討議ができる
- (K)
- 他分野の人を含む他者との協働で仕事に対処するための調整、コミュニケーションができる
なお、上記の学修・教育到達目標と授業科目との対応関係については、カリキュラムガイドブックに示す通りです。各セメスター終了時に、(A)~(K)の学修・教育到達目標がどの程度身についたかを確かめるとともに、各セメスターの努力目標を立てながら学習を進めてください。